先日、実家にお歳暮を届けに行ってきました。
行く度に
「あ~、ずいぶん歳を取ったなぁ」
と感じるのですが、今回もそんな出来事がありました。
実家へ出かけようとしていた際に、母から
「お父さんが洋服ダンスが壊れたから、買いに行きたいと言ってるんだけど…」
と連絡が…。
ただ、父がそばにいるのか、どうもなにか本当のことを言いにくそうで、モゴモゴした感じ。
今回は、前もって夫に「車を使う宣言」をしていたので、当日は夫を会社に送ってから車で実家へ向かいました。
(寒くてバイクで行きたくないらしい…(笑))
実家に到着すると、早速母が
「お父さん、○○(私の名前)に洋服ダンスの状態を見てもらおうよ」
とのこと。
父も
「ああ、そうだな!」
と素直に応じ、父の部屋にある洋服ダンスを見に行くことに。
父が洋服ダンスを買い替えたいと言っていると聞いていたので、どこかが壊れてしまってもう使えない状態になったのかと想像しながら部屋に入ったのですが、見た目はまだどこも壊れていない感じ。
よく見ると、取手部分が紐で縛られていました。
なぜ洋服ダンスを買い替えたいと言い出したのか聞いてみると
「扉が閉まらなくなったから、買い替えようと思った」
とのこと。
要は、扉の部品のバネ部分が劣化して効かなくなっただけのようです。
今は洋服ダンスを使わないご家庭が多いので、意味がわからないかたが多いかもしれませんが、扉には「三角戸バネ」という部品があり、これが扉の開閉時のロック代わりになっています。
これのことです↓
▼三角戸バネ(三角ゴンベ)小
扉には下記のように付いています。
▼実家の壊れた三角戸バネ
50年前に買った洋服ダンスだそうで、かなり古いです^^;
本来は、中央の部分が飛び出ていないといけないのですが、中のバネが壊れて、へこんだままになっていました。
これを見て、私は
「これなら、この部品を取り替えれば良いだけだから、ホームセンターで買って来れば良いよ。」
「この洋服ダンスを買い替えるって言うけど、これだけずっと使っていたってことは、何か思い出があるんじゃないの?」
と両親に言ったところ、母が
「そうなの!これは○○(私の名前)が生まれた時に買った洋服ダンスなの!」
と即答。
なるほど。
「父がタンスを買い替えると言い出したけれど、母にとってはまだ思い出が沢山詰まっている洋服ダンスで、買い替えたくなかったから、なんだか電話では話しにくそうだったのね」
と悟りました。
この後、両親を連れて壊れた部品の現物を持ってホームセンターへ行き、全く同じ部品を見つけ購入。
実家に帰宅後、父と早速新しい部品に取り替える作業をしました。
ちゃんと締まるのか開け閉めしたところ、元通り扉にロックが掛かるようになり、父もかなり大喜び!
「お~!直ったやないか!良かったわ!」
と珍しく大きな声を出して素直に喜んでいたので、私もホッとしました(*^^*)
母もタンスを買い替える必要がなくなったので、とても嬉しかったようです。
母いわく、現役でバリバリ働いていた頃の父は、家の中で何かが壊れると自分で部品を購入してきて難なく取り替え作業をしていたらしいのですが、最近は高齢になり、ちょっとしたことでも億劫に感じるようになったとか。
実は今回父のことで、驚いたことがありまして…。
洋服ダンスは今の実家を建てるよりはるか昔に購入したものなので、もし修理を依頼するのであれば、
「家具屋さんに聞いてみる」
という発想になると思うのですが、父は違う行動をしていました。
母は引き止めたようですが、私の父はなぜか
「家を建ててくれた大工さん」
に洋服ダンスの修理ができないか聞いていて、返事待ちの状態だったそうで…。
ちょうど私が実家へ行き、修理が出来たため、母が慌てて大工さんに無事修理が出来た旨の連絡をしていました。
昔は近所の大工さんが家具の修理もしていたのでしょうか?
ちょっと私には謎の行動だったのですが、あなたはどう思われますか?
母は最近、
「父がちょっと認知症になりかけてないかしら…」
と話す時があるのですが、どうなのかな。
私と話している時は普通に会話が成り立つし、違和感も感じなかったけれど、毎日一緒に暮らしている母が違和感を感じているようなので、ちょっと気にかけるようにした方がよさそうです。
親に会う度に、
「老いてきたなぁ」
と感じる今日このごろ。
物が多い実家なので、両親が夫婦二人で安全に暮らせるよう、実家に行く度に片付けの手伝いもしつつ、母の話の聞き役にもなって、僅かだけれど親孝行を実践中です。
とりあえず、今回は父にとっても、母にとっても嬉しい結果となったようで良かった!
節約のためにも、修理できるものは自分で修理する。
今後のために、私も肝に銘じておきます(^_^;)
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