私は結婚や出産などライフスタイルが変わるごとに転職し、最後は40代で転職を経験しました。40代で転職しようと思った時は
- 40過ぎてからの転職はかなり厳しいと言われてるけど大丈夫かな
- 最後の仕事先にしたいけど、自分にあう会社が見つかるかな
など、心配しても仕方がないのですが、やはりかなり不安な気持ちになりました。
でも、転職して大正解!
色々なことに精神的にも肉体的にも押しつぶされそうになっていたのですが、転職後、徐々に気持ちが前向きになってスキルアップにも繋がっていき、日々の生活時間も改善され自分の時間が持てるように。
今、40代で転職しようか迷っている方の参考になるかと思いますので、実際に私が40代半ばで経験した転職についてお伝えしていきます。
40代で転職を考え始めた理由
私は以前、パート事務として14年間勤めた会社を退職し、転職しました。
本当は、前の会社で60歳まで働き続けようと思っていたのですが、通勤時間が「40分から50分」とパート勤務としては少し長かったことと、家事・子育て・仕事に追われる毎日に疑問を持ち始め、転職を考えるように。
なぜ疑問を持ち始めたかと言うと、残業が頻繁にあり、帰りが遅くなることが多かったので、自分だけの時間が1日に寝る前の15分程しか取れず、私にとってはあまりにも少なすぎたから。
- 仕事以外の部分で、もっとスキルアップをして自分磨きをしていきたい
- そのためには、どこかに自分だけの時間を持ちたい
こんな思いが日に日に強くなり、
「在籍中の職場に迷惑がかからない転職時期は何月で、どのような準備をしておくと、後任者に迷惑がかからないか」
を真剣に考えるようになりました。
以前の会社は、夏場が比較的お客様からの電話が少なくなり、仕事量も多少減るため、7月末で退職できるよう6月頃から仕事探し開始。
40代の転職はなかなか決まらないことが多いと言われていましたが、もしすぐに採用で引き継ぎ開始となった場合に困らないよう、同時に引き継ぎ資料作りも始めました。
パート面接時に気を付けたこと
次の仕事先は、これまでと同様に
- パート勤務
- 事務職
- 1日5時間まで
- 土日祝は休み
- 平日に用事がある日はお休み可能
というパート勤務でよくある働き方を希望しました。
「40代の転職で、何をワガママ言っているの!」
と思われる方もみえると思いますが、まずは自分の希望で探し、どうしても採用されなかった時になってから、希望条件を下げればいいと思い、まずはこの条件でパートの求人探しを開始。
求人情報の雑誌やサイトは色々ありますよね。
私の場合は、色々な店舗に無料で置いてある月曜日更新の「タウンワーク(週刊)」という求人雑誌を自宅に持ち帰り、まずは
- 前職で経験のある「画像処理」などを社内用に行う仕事はないか
- 勤務時間が20分以内のところはないか
の2点で転職先を探し始めました。
驚いたことに、その持ち帰った求人誌を5分程見ていたら、すぐに希望の求人を発見!
あまりにもすぐに見つかりすぎて1週間の求人期限ギリギリまで悩んだのですが、これも何かの縁かもしれないと思い、勇気を出して面接の申込みをしました。
私が面接当日までに準備したことは、
(あくまでも、パート希望での準備です)
履歴書作成時に気を付けた点は、過去にも転職経験が何度かあったので、転職時の社名の横に(結婚のため)など、一言理由を記載。
また、自己アピール欄に「前職でソフトの使い方を知っている人がいなかったため、独学で覚え仕事をこなせるようになったこと」や「今後も新しく覚えることがあっても頑張って乗り越える自信があること」などを記載しました。
これまでの仕事内容を一覧にする「職務経歴書」を作成。
私の場合は、会社名と在職期間、各会社で行っていた業務内容を記載し、転職前の職場にはさらに「詳細別紙」と記載しました。
「職務経歴書」の最後の職場(転職前の職場)で行っていた仕事内容をさらに具体的に記載するために「業務内容一覧表」を追加作成。
私の場合は転職前の職場が3つの会社経営をしており、その本社勤務だったため、各会社の一般事務や一部経理の仕事と社内のPOP作成などを任されていました。
その為、「担当会社名と担当していた業務、仕事で使用していたソフト(photoshop・Excel・Word・PowerPointほか全て)」を記載し、「このソフトであれば使用できる」ということをアピールしました。
募集先の会社が「画像処理ができるかた」を希望とのことだったので、これまでに作成したことのあるチラシなどを印刷し、準備しました。
リクルートスーツは、年齢的にデザインが若すぎて浮いてしまいそうだったので選びませんでした。
また、今後着る機会があるかどうかもわからないため、高価なスーツではなく、セットで1万円位のミセス用商品を選びました。
以上を準備し、いざ面接へ!
面接で予想外の問題発覚!
いよいよ面接当日がやってきました。
面接場所まで、自宅から20分ほどの距離でしたが、気持ちを落ち着かせるために、10分程前には到着できるよう40分程前に家を出て、車の中で深呼吸をして落ち着いてから面接場所へ。
面接は、勤務予定の会社で行われ、実際に働く予定の事務所内へ案内されました。
まず、ノックをしてドアを開け、「〇〇と申します。よろしくお願い致します。」と元気に挨拶をしてから入室。
中に入ると、社長と他にお二人の方がいらっしゃいました。
履歴書とともに、職務経歴書等を社長にお渡しし、面談開始。
社長も他のお二人もお話している限りは人柄の良さそうな印象で、具体的に面談で質問されたことは
- 過去の仕事内容について
- 残業は可能かどうか
- 働ける曜日と時間帯は
- 子供は何歳か
- 同居か核家族か
- なぜ今の会社を辞めようと思うのか
など、どの面接でも聞かれるような内容で、履歴書や職務経歴書に書いた内容を改めて口頭で詳しく説明したことを覚えています。
一通り質問等の応対をした後は、パソコンスキルのテストを受けました。
私の場合は、募集内容に画像処理のことが載っていたので、テスト内容は制限時間20分以内に用意された材料で提示されたチラシと同じものを作成するという内容でした。
私はPOP作成経験があったので、作り方はわかっていたのですが、ここで大きな問題が発覚!
windowsのバージョンが異なり、表示されている画面が今までのものと全く異なっていたことです。
これは本当に焦りました!
当時私が前職で使用していたのはwindows7で、面接時はwindows10でした。
windows10からパソコンを利用している方は、焦る理由が全くわからないと思いますが、windows7からwindows10への仕様変更はかなりのもので、しばらく利用してみないとこれまで使いなれた機能が使えないほど、色々な機能の場所が変わっている状態。
その仕様変更を面接時に目の当たりにしたので、
「これはもう不合格一直線かも(泣)」
とかなり落胆しました。
さらに、ExcelやPowerPointなどのソフトには、自分がよく使う機能をクイックアクセスツールバーに入れていたので、それまではすぐに機能を使用できる状態で作業していましたが、面接時にはクイックアクセスツールバーには何もない状態。
その為、これまで使っていた機能がすぐには見つからず、探すとこから始めなければならなくなり、いつもなら10分もあればできてしまう内容も20分経っても完成できませんでした…。
時間制限の20分を経過したので、
「使用しているパソコンのバージョンが異なっていたため、仕様が異なり使い方がわからず完成できませんでした。」
とお詫びを致しました。
ところが、
「バージョンの違いは、これだけできていれば、すぐに慣れていただけると思いますので気になさらなくても大丈夫です。」
とのこと。
この言葉をいただき、少し救われる思いがしたのを覚えています。
それから一週間が経ち、面接の方がとても多いと聞いていたため、「ダメだったかな…。」と諦めかけていたところに「合格」の電話があり、40代でも無事転職することができました!
パート事務系に転職を考えている方へ
これから事務系に転職を考えている方は、使い慣れているパソコンのバージョンのみの知識で面接に行くと、私と同じ様に大変な思いをするかもしれません。
面接時に使用するパソコンのバージョンが新しい場合もあれば、逆に古い場合もありますので、気を付けることとしては
- 自分の使い慣れたパソコンの前後のバージョンも使える状態にしておく
- クイックアクセスツールバーに入れて作業している場合は、その機能が元々どこにあるのか確認しておく
この2点の知識を前もって確認しておくと、当日の試験で本領発揮できると思いますよ。
転職後に聞いた、面接時に重要視していること
以前の会社での勤務が14年間と長かったので、引き継ぎをする際、次の方に総ておまかせするには荷が重すぎるということで、5人程の方に仕事を少しずつ引き継いで頂き、有り難いことに惜しまれながら、無事退職。
翌日からすぐに新しい職場への出勤が始まりました。
暫くして、面接の話題になり、過去にどのような方を採用してきたのかを教えて頂く機会がありました。
あくまでも、田舎の会社の「パート採用」の話ではありますが、パートに求める人材としては共通する部分もあるかと思いますのでご紹介します。
募集時に表立っては記載できませんが、求人側の本音かと思います。
- 手のかかる子供がおらず、安定して働いてもらえる方
- 転職を短い期間で繰り返していない方
- 通勤距離が短めの方
- 忙しい時期に残業ができる方
- 面接時、きちんとした服装をしてきた方
- コミュニケーション能力がある方
- パソコンの基本的なスキルがある方
- 協調性のある方
- 新しい仕事に近い仕事内容を過去に経験されている方
これらの要素がある方を、これまで採用してきたそうです。
40代以上のパートを募集する会社は、上記のような方を採用しても良いと考えることが多いそうです。
これから転職を考えている方は、自分はどの程度当てはまるのかを確認し、特に「コミュニケーション能力」「経験値」は重要視されるそうなので、不安材料があれば取り除いてから転職されると上手くいく可能性が高まると思います。
40代パートでも転職可能!
私は転職をすることによって、以前の会社より通勤時間が片道約30分程短くなり、通勤時間の節約にも繋がりました。
また、平日にもほぼ決まった曜日に1日お休みを頂ける会社なので、完全に一人になれる時間が持てるようになり、これは本当に気持ちがリフレッシュ出来るのでとても助かっています。
結婚して家庭を持ち子供が出来ると、母親は常に誰かのスケジュールによって自分の時間の使い方が左右される事が多くなるかと思います。
また、共働きの場合は自分の時間を持ちたくてもなかなか持つことができませんよね。
私も子供の手が離れるまでは、常に誰かのスケジュールのために自分の時間を使い、本当の意味での自分だけの自由な時間がなかなか持てませんでした。
転職によって、平日にその自由な時間を確保できるようになり、その時間に自分磨きをしたり、今まで会えなかったお友達に会うことが出来るようになったので、以前よりも心にゆとりを持てるようになり、本当に転職して良かったと思っています。
この記事を読んで、1人でも多くの方が「自分の幸せを掴む」ことが出来れば幸いです。
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