改めて防災用品として必要なものは何かを再確認したところ、我が家は完全に準備不足でした。
過去に被災した自治体が作成してくださった非常持ち出しリストや首相官邸が発表している防災チェックリスト、実際に被災された防災士や消防士の方が厳選した非常持ち出し品や、実際には不要だった防災用品など、いろいろと検索。
せっかく調べたので、この際、不足していた防災用品を揃えてしまおうと思い、痛い出費とはなりましたが、防災リュックに入れるもの、防災ボトルに入れるもの、自宅保管用の防災用品などを一気にまとめて購入しました。
この記事では、我が家が今回作ってみた「防災ボトル」について、何を入れたのか、なぜそれを選んだのかなどについてご紹介していきます。
(その他の防災用品は、また別記事で紹介予定)
これから防災用品を揃えようと思っている方や、話題の防災ボトルに何を入れたらいいのかわからない方などにとって、少しでも参考になれば幸いです。
防災ボトルに入れる私の基準
最近になって「防災ボトル」や「防災ポーチ」というものが話題となっていることを知り、遅まきながら実際に作ってみました。
防災ボトルや防災ポーチは、万が一の時に持っていると助かる「必要最低限の物」を厳選して普段から持ち運べるサイズにする必要があるため、各個人で入れたいものが変わってくると思います。
今回、初めて「防災ボトル」を作ったため、少々詰め込み過ぎたかもしれませんが、せっかくなので記録に残していきます。
まず、大前提として普段から鞄に入れているものは「防災ボトル」には入れないようにしました。
【普段から鞄に入れているもの】
ハンカチ・流せるティッシュ・除菌シート・除菌スプレー・マスク・毛抜き・常備薬・絆創膏・オロナイン・綿棒・目薬・シャープ・メモ帳・生理用品・スマホ充電器・連絡先メモ・10円玉など
私が防災ボトルに入れる基準としたのは
- 万が一の時あると便利なものだが、普段は使用しないもの
- 水に濡れると困るもの
- 薬品の臭いが移ると嫌なもの(食べ物)
などを考えて入れてみました。
防災ボトルは何を選ぶ?
ネット上では、鞄に入れても中身がつぶれないということで、100均の500mlボトルに入れる方法が話題に上っていますが、ダイソーで実物を見たところ、開口部がかなり小さい…。
もう少し開口部が大きく、いざという時に飲み物を入れた後のお手入れが簡単で、カラビナに付けることが可能な食洗器対応のウォーターボトルを探したところ、日本製の好みの商品を発見!
カラーは4種類あり、ホワイトと迷いましたが、白い防水防災リュックを購入したので、中に入れた時に見つけやすいようにブルーを選びました。
光の当たり具合によっては、もっと明るい色に見えますが、部屋の中では少しくすんだブルーになります。
100均商品とは異なり、持ち手があるのでフタも開けやすく、容器部分の透明感が綺麗で、飲み口も滑らか。
非常時に利用するときは、ボトル内にアイラップ(後ほど出てきます)を入れてから飲み物を入れると、ボトルの汚れ防止に。
フタはパッキンレスで、開口部は少し広め。
100均の商品よりは出し入れしやすく、丸みを帯びたデザインも可愛らしくて、個人的にはマーナ ウォーターボトルの方が好み。
⇒楽天市場で「マーナ ウォーターボトル 500ml 」を見てみる
防災ボトルに入れたもの
防災ボトルに詰め込んだ順に箇条書きにします。
それぞれを写真とともに入れた理由も含めてご紹介していきます。
レスキューシート(アルミ)
自宅にも町内の防災用品としていただいた少し小さいサイズのアルミシートがあったのですが、近所のホームセンターで寒冷時・炎天下対応の金銀両面タイプがあったので買い替え。
肌寒い時期に実際に使用したことがありますが、薄いアルミシートでも巻いていると暖かくなり、ある程度の防寒対策になりました。
今回購入した商品の方が少し大きいのですが、防災ボトルに入れる際は、横向きで丸めると入れやすかったです。
取り出すときも指でクルクル丸めながら引き出せば、上手く取り出せます。
⇒楽天市場で「アルミシート(金・銀)」を見てみる
⇒楽天市場で「アルミシート(両面銀)」を見てみる
大判ボディーシート
無印良品で見つけた税込100円の大判ボディシート。
汗拭きシートでも良いのですが、1本入りの方が500mlボトルに入れやすいので、今回は無印良品の商品を選びました。(5年間保存可能)
1本ずつになったボディシートは、防災用品だけでなく、入浴ができない時や、キャンプ・ハイキングなどの外出時、入院時などにも便利。
今回、ボトル用には無印良品の商品を選びましたが、5年間の長期保存可能な個別包装のボディーシートも見つけたため、自宅保管用に購入しました。
▼長期保存ボディタオル(5年)
⇒楽天市場で「アルミ個包装のボディーシート」を見てみる。
長期保存ようかん
防災用品の保存食として定番の井村屋ようかん。
ちょうど期限切れになっていたので、今回新しく購入しました。
チョコ味があるとは知らなかった!
箱入りのままでは「防災ボトル」に入らないので、私は定番の「えいようかん」を1本取出し、防災ボトルへ。
⇒楽天市場で「井村屋 えいようかん」を見てみる
⇒楽天市場で「井村屋 チョコえいようかん」を見てみる
緊急脱出ハンマー
「脱出ハンマー」を購入した理由は、大雨になるたびに我が家の自宅前の道路が川のように水が溢れるため。
今の家に暮らす前に、大きな水害があったらしく、腰まで水がきて車がダメになったことがあるそうなので、万が一の時用に2つ購入しました。
1つは車内から窓ガラスを割れるように車の中へ。
もう1つは夫の防災ボトルに入れています。
▼箱の中身はこちら
元消防士の方が、
よくある金槌のような形の脱出ハンマーは、かなりの力でガラスをたたく必要があり、高齢者や女性などの力の弱い人は、なかなか割れない。プッシュ型の脱出ハンマーは取り扱いやすい。
とおっしゃっていたので、プッシュ型の脱出ハンマーを選びました。
実際にお試し用のガラスが入っていたので、実践してみたところ少し押す力がいりますが、私でも簡単に強化ガラスが粉々に!
消防士さんいわく、脱出ハンマーを使うと、ガラスが粉々に飛び散るので、車内では使用前に「養生テープやガムテープ」などを窓ガラスに貼ってから使用すると、より安全に脱出できるとのことです。
単四電池
単四電池は、ミニライトで使用しているので、予備として入れました。
ミニライトによっては、単三電池の場合もあるので、もし防災ボトルに入れる時は、確認してくださいね。
圧縮タオル
圧縮タオルは100均にもあるのですが、私が行った時には品切れで、次回はいつ入ってくるかわからないとのことだったので、ネットで探して100均より少し大きいサイズの商品を購入しました。
我が家が購入した圧縮タオルの大きさはこんな感じ
40mlほどの水につけると、本当にあっという間に「ぼわっ」と膨張して、圧縮状態が解かれ、広げることができました。
普段の鞄にも入れておくと便利ですね。
▼我が家が購入した商品はこちら
⇒楽天市場で「圧縮タオル(24×30㎝)」を見てみる
100均にある圧縮タオルは、サイズが少し小さくなります。
⇒楽天市場で「圧縮タオル(100均サイズ)」を見てみる
(約26×16㎝・見た目はラムネサイズ)
水のいらない圧縮タオル(約34×85㎝)もありましたが、大きくて防災ボトルには入らないため、我が家は防災リュック用に家族分購入。
▼購入した真空圧縮タオル(水不要)
⇒楽天市場で「真空圧縮タオル(水不要)」を見てみる
(約34×85㎝)
安全ピン
安全ピンは、万が一の時に怪我部分に巻いたハンカチなどの固定や、洋服が裂けた時の仮止め、何かに穴をあけたい時などにも利用できるので、念のため入れました。
防臭袋(BOS袋)
おむつの臭いが漏れない袋として有名なBOS袋。
商品のパッケージには「おむつが臭わない袋」とありますが、
- キャンプ時の生ゴミ
- 登山時の汗を書いた服
- 体調不良時の汚れ物
- 介護時の汚れ物
- 匂いの強い生ゴミ
- 災害時の汚物
など、様々な悪臭が出るものを入れる袋としても使用できます。
以前ペットを飼っていた時にMサイズを使っていて、最期の介護時期にはあちこちで粗相しだすので一度に5~6枚のトイレシートを処分する必要があった時にとても重宝しました。
リビングで飼っていたのですが、匂いが漏れてこなかったので、本当に助かりました。
残りがまだあるので防災用に保管しています。
今回、ワンサイズ大きいLサイズを防災用に買い足しました。
「防災ボトル」に入れた理由は、私は片頭痛持ちなので、薬を飲むタイミングを間違えると急な吐き気に襲われるため、嘔吐時に備えてということと、臭いの気になるゴミや衣類などが出た時に使う可能性があると思い、MサイズとLサイズを1枚ずつ入れました。
近所のホームセンターにもありますが、ネットのセール中にセット買いをした方がお値打ちになるので、追加購入時はネットで購入しています。
⇒楽天市場で「BOS袋 Mサイズ」を見てみる
⇒楽天市場で「BOS袋 Lサイズ」を見てみる
赤ちゃんのおむつを1回分ずつ入れたい時は「SS」サイズがお得です。
▼おむつが臭わない袋 BOS(マチ付きSSサイズ)
楽天、Amazon、Yahoo!ショッピング各店舗で販売あり
アイラップ
元消防士の方が「アイラップは耐熱性が高いので、火災の時に口に当てて逃げると良い」ということを言われていて、ご自身も防災ボトルのフタ裏にセットしているとのことだったので、私も入れておきました。
通常のポリ袋として使用できるのはもちろん、日頃の料理で味を漬け込む際にも使えますし、被災した際には鍋を汚さず「湯せん料理」などをする際にも使用できるので、防災リュックにも入れました。
COBライト
防災ライトとして話題になっている広範囲を照らすCOBライト。
- サイズ(約):高さ6×横4.5×奥行2㎝
ダイソーでも似た商品が販売されていますが、明るさがネットで見つけた商品の方が800ルーメンと明るかったので、ネットにて夫婦用に2個購入。
LEDミニライトは、近くを照らすには良いのですが、少し離れたところにライトを当てると光が届かず見えにくい…。
このCOBライトは、広範囲をかなり明るくしてくれるので、キャンプ時のテント内や暗い場所で何かの作業をするときには便利です。
※かなり明るいので、直視されませんように
小さいながらも機能が充実しています。
- 生活防水機能付き
- 三脚用ねじ受け
- タイプC USB充電
- カラビナ
- 栓抜き
- マグネット
- 折り畳み式スタンド
- 強・弱・点滅の3段階調光
- 約800ルーメン
- 取扱説明書付き
充電中は赤いランプ、充電完了後は緑のランプが点灯します。
電池式ではなく充電式の商品なので、スマホと同様、ポータブル充電器などで充電が必要となります。
ミニライト・ホイッスル
右の画像のホイッスルは、昔とある施設で地震体験をした際に、元消防署勤務の方から教えて頂いたもので、ホイッスルの中に自分の名前や緊急連絡先などを記入できる「IDカード付」の商品です。
私は近所のホームセンターで防雨タイプのミニライトと一緒に購入しましたが、「ホイッスル」「ミニライト」はダイソーなどの百均にも似たようなものがあるので、100均商品でも良いかもしれません。
⇒楽天市場で「ミニライト」を見てみる
⇒楽天市場で「ホイッスル」を見てみる
反射バンド(外に巻き付け)
反射バンドは100均で購入して、防災ボトルの外に巻いています。
暗い中を歩く際の安全対策として購入しました。
完成した防災ボトルはこちら
防災ボトルは中身の厳選が大切
初めて作った防災ボトルですが、実は入れたいものを厳選するのにかなり悩みました。
今回は、防災ボトルとして「マーナ ウォーターボトル 500ml (パッキンレス)」を購入し、
- レスキューシート(アルミ)
- 大判ボディーシート
- 長期保存ようかん
- 緊急脱出ハンマー
- 単四電池
- 圧縮タオル
- 安全ピン
- 防臭袋(BOS)
- アイラップ
- COBライト(付属コードも)
- ホイッスル
- ミニライト
- 反射バンド(外に巻き付け)
以上13点をセッティングしましたが、他に入れたかったものとして
- 100均で購入したミニポンチョ
- 非常時用の1回分のトイレセット
がありました。
ただ、ボトルに入れるスペースがなかったので、別途小さなポーチに入れて鞄に入れています。
鞄に入れてみた本音レビューですが、「リュック」であれば全く問題ない重さと大きさです。
500mlボトルは普段のお出かけ時の肩掛け鞄にも余裕で入りましたが、ずっと防災ボトルを入れた状態で歩き回るとなると、肩が凝ってきそうなので
- ハイキングなどのリュック使用時:防災ボトル
- 普段のお買い物時の肩掛け鞄:防災ポーチ
という風に、鞄によって持ち歩くものを変えるために、防災ボトルからさらに厳選して防災ポーチも作ろうと考えています。
(飲み物も入れると鞄がパンパンになりました。)
あなたは普段の「持ち歩く防災用品」、どのような形・内容にしていますか?
【その他記事】
⇒防災リュックは想像以上に重かった!中年夫婦2人暮らし3日分の内容は?
⇒浄化槽にも使える防災トイレとテントを購入!庭仕事やアウトドアにも便利!