初めて訪れたお店で「QRコードで注文をお願いします」と言われ、ちょっと戸惑ったことはありませんか?
先日訪れたお肉料理のお店で、まさか自分のスマホで注文することになるとは思っていなかった私は、正直少しびっくりしてしまいました。
ゆっくり食事ができると思っていたのに、注文はスマホで、さらに「ごはんやサラダ」はセルフサービス。
美味しいお肉が楽しめたのは嬉しかったけれど、どこか落ち着かない気持ちが残ったのも本音です。
この記事では、そんな実体験をもとに、「QRコード注文ってめんどくさいと感じてしまった理由」や、「なぜがっかりしたのか」などの気づきをお伝えしています。
外食で後悔しないためのヒントとして、気軽に読んでもらえたら嬉しいです。
QRコード注文はめんどくさいと感じた瞬間
QRコード注文について、実際に体験したからこそ感じたちょっとした戸惑いや、気づいたことを振り返っていきます。
お店に入ってまず驚いたQRコード注文
先日、久しぶりに美味しいお肉料理が食べたくなり、ネットで評判の良かったお店へ行ってきました。
スタッフの方がお水を持ってきてくださった後、「ご注文はQRコードからお願いします」との案内が。
外観や雰囲気はまだ人が少なかった時間帯ということもあり、落ち着いている印象で、ゆったりと座って注文を聞いてもらえるスタイルだとばかり思って入店したため、
「えっ?自分のスマホで注文するの?」
と、思わず口に出してしまったくらい驚いたのを覚えています。
これまでにも店内の席から、お店の端末を使って注文をした経験はありましたが、お肉料理を楽しむお店で「QRコードを自分のスマホで読み込み注文するスタイル」は初めてのことでした。
「自分のスマホで?」と戸惑った率直な気持ち
スマホで買い物や注文をすること自体は慣れていても、外食の場で自分の通信料を使ってメニューを開いたり、操作したりするのはやっぱりちょっと抵抗を感じてしまいます。
(時代遅れでしょうか…)
特にその日はゆっくりくつろいで食事をしたい気分だったので、「ここでもスマホ…」と少し残念な気持ちに。
もしスマホのバッテリーが少なかったり、電波が弱いエリアだったりしたら……。
さらに、以前ネット上で
「お店のQRコードを読み込んだら、悪質な人がQRコードを貼り替えていて、詐欺サイトだった」
というニュースを見かけた記憶があったので、余計に抵抗感が(^^;
また、格安スマホ利用者にとっては、余分な通信料を使いたくないため、
「自分のスマホを使いたくないなぁ」
という思いも強く、久しぶりの外食気分がトーンダウンしてしまいました。
結局、店長が手助けしてくれた
私がスマホ注文に抵抗があることに気が付いたのか、すぐにオーナーが来てくださり、
「ご注文がお決まりでしたら、こちらの端末で承りますね」
と声をかけてくださり、お店の端末で手早く注文を入力してくれたので、柔軟な対応に少しホッとしました。
スマホで注文と聞いた時は驚きましたが、やっぱり、直接オーダーができると安心できます。
席に座っても半セルフな現実にがっかり
注文が終わって落ち着いた…と思ったのも束の間。
ごはんやお味噌汁、サラダはセルフサービスで取りに行く形式だと案内されました。
「ブロンコビリー」などのお肉料理店でもサラダバーを取りに行く店舗はありますが、今回はとにかく席にゆっくり座って寛ぎながら食事をしたい気分だったため、まさか副菜がセルフとは思わず、またまたガッカリ……。
人手不足と言われているので、そういうスタイルのお店も増えているとは思いますが、
- 注文はスタッフの方がテーブルまで来てお願いできる
- 注文後は座っていればスタッフの方がお料理全てを席まで運んでいただける
と思い込んで入店したため、初めてのQRコード注文は衝撃でした。
事前に知らずに行くと心の準備ができないものですね。
正直なところ、「半分セルフ」と分かっていれば、入らなかったかもしれません。
美味しいお肉なのに気分は…
実際にいただいたお肉は、とても美味しかったんです。
質も良く、席でしばらく焼いて出来立てを食べられるスタイルだったので、お肉そのものは本当に満足できました。
でも、注文の流れやセルフスタイルに気持ちがついていかなかったことで、「感動」が半分に感じられてしまったのがとても残念でした。
スマホ操作に不慣れな人は驚くかも
ふと思ったのが、
「もし、高齢者でスマホ操作に慣れていない、もしくは、スマホを持っていない人が来ていたらどうだっただろう?」
ということ。
スマホを持っていても、以前のガラケーの感覚で、メールと電話のみ使っている人がいると思います。
カメラ操作に慣れていないと、QRコードの読み込みも難しく感じるでしょうし、老眼の世代には、スマホの小さな画面でメニューを探してタップするのも一苦労です。
そんな中で「スマホでお願いします」と言われたら、きっと困ってしまっていたと思います。
最終的には、まだ人が少なかったのでオーナーが気が付いて注文手続きを行っていただけましたが、やはり少し高級なお肉を味わうことができるお店では、オーダーは店員の方にお願いしたいですね。
もしくは、せめてお店側にタブレット端末があれば、ここまで抵抗感を抱かずに楽しくお食事をいただけたのではないかと思いました。
気軽に注文できないストレス
QRコード注文は、紙のメニューで頼むよりも手順が増える印象があります。
まずスマホを取り出して、読み取って、画面をスクロールして、商品を選び、カートに入れて…と、一連の動作が意外と多いんです。
目の前の紙のメニューをパッと見て「これお願いします」と言えるほうが、気楽と感じます。
特に、お腹が空いているときや、お子さん連れでバタバタしているときには、スマホ操作がちょっと億劫に感じることも。
私のように、「注文時に自分のスマホを使うのはちょっと…」と思う方、案外多いのではないでしょうか?
飲食店の人手不足
飲食店って、「食べる」だけでなく「もてなされる」体験も楽しみのひとつですよね。
スタッフの方の声がけや、ちょっとした会話から生まれる安心感って、外食ならではの魅力です。
飲食業界の人手不足は本当に深刻な問題だと感じますし、それを補うためのシステム導入も理解できます。
でも、その影響が「注文はお客さんにやってもらおう」という形で現れると、少し負担が大きいようにも思えました。
外食時は「お店で寛ぎながら、食事を楽しむこと」だったはずが、
- 「注文操作は自分のスマホで」
- 「取り分けもセルフ」
となると、ちょっと違和感を覚える瞬間も。
もちろん、すべてのお店がそうではないですし、スタッフの対応が丁寧なお店もたくさんあります。
──だからこそ、仕組みだけでなく“気配り”が残っていると、すごく嬉しいと感じますね。
もう「行かない」かも…
残念ながら、どんなに料理が美味しくても、今回のお店は「もう一度行きたい」と思うことができませんでした。
大人ですから、お料理をいただく時や、食事が終わって会計に進み、お店を出る時は夫婦ともに笑顔で対応しましたよ(笑)
ただ、「自分にとって心地よく過ごせるスタイルではなかった」ので、仕方がないですよね。
これは決してお店を否定しているわけではなく、ゆっくりと寛いで過ごしたかった「自分の食事スタイルと合わなかった」というだけのこと。
今回のお店は、ホームページにも店舗入り口にも「セルフサービス」の部分があるという案内はなかったので、今後は、入店前の選択肢として“注文方法を選べる”お店があれば、もっと安心して利用できるのにな…と感じました。
たまには外食に行って席でゆっくり過ごしたいと思い、ちょっぴり高級なお肉料理をいただけるお店に行った際に、「ご注文はQRコードからお願いします」と案内されたら、あなたならどう感じますか?