「なんでこんなに物が多いの…」
「捨てたいけど、なかなか捨てられない…」
「部屋にいるとなんだかイライラする…」
こんな風に思うことはありませんか?
かつての私も、物の多さと片付けが上手くできないことに悩み、家事・子育て・仕事に追われ、時間的な余裕も心の余裕もなくて、かなり気が滅入っていた時期がありました。
それは、私が40代で転職をした頃のこと。
子供の遅咲きの反抗期や、更年期症状で思うように身体が動かないことへの不安、夫へのイライラなども重なって、ストレスがピークに達してしまい、気が付くと、家の中も気持ちと同じようにごちゃごちゃした状態になっていました。
今は子供も独立して夫婦2人暮らしに。
夫も還暦を過ぎて穏やかになり、私自身も40代の頃よりはやらなければならないことが減少し、ある程度目に見える大物の片付けが終わったこともあり、当時に比べるとかなり精神的なストレスから解放されました。
この記事では、私が40代から片付けに取り組み始め、モデルルームの様な完璧なシンプルライフまではいかないけれど、ひとつずつ物を取捨選択して整理しながらストレスから解放されていった流れを、実際の体験記事を交えてまとめています。
「片付けのやる気が出ない」「どこから手をつければ…」「ほどほどでいいからスッキリした部屋にしたい」という方の、ちょっとしたヒントになれば嬉しいです。
「もう無理!」から始まった私の片付けストーリー

40代の頃、「捨てなきゃ…でも捨てられない」というジレンマに陥り、更年期症状も重なって、かなり毎日イライラしてストレスが溜まっていました。
子供は既に高校生でしたが、田舎暮らしの我が家は学校までが遠く、最寄りの電車の駅まで毎日出勤前に送迎必須。
さらに、私自身転職したばかりで、新しい仕事を覚えるために家にまで仕事を持ち込み作業、早朝からお弁当作りもあったので、当時はとにかく毎日が忙しかった…。
どんなに忙しくても、そつなくこなしてしまう女性もいるけれど、私はそんなに器用ではなくて。
要は、私のキャパが少なく、家事能力が低かったということですね(^^;
とにかく管理するものを減らしたくて、当時流行っていたやましたひでこさんの断捨離や、こんまりさんの片付けに関する本を何冊か読んで、まずは小さな場所(後述)から片付けを開始。
ただ、あまりに小さなところ過ぎて、最初の頃は大きな変化を感じることができませんでした。(笑)
ところが、続けていくうちに、ある時気持ちにスイッチが入ります。
- 「もう無理!これ以上物が増えていく状態から抜けだしたい!」
- 「私もスッキリした部屋で過ごしたい!」
- 「自分が管理できる量まで物を減らしたい!」
と強く思うようになり、急遽片付けエンジンがかかったのが、子供が高校を卒業し、子育てが終了となった時でした。
▼当時の状況や思い、実際にどう行動したのかを綴った記事です。

実際に片付けを経験し、50代となった今だからこそ言えることですが、

「40代から大掛かりな片付けを始めて本当に良かった!」
と強く思います。
その理由は、片付けは「想像以上に気力・体力が必要」となり、本当に疲れ切ってしまうからです。
ただし、もう50代になってしまったから手遅れ、と思う必要はなく、少しずつ始めて行けば大丈夫ですので、安心してくださいね!
まずは「小さなところ」から片付けてみた

実は、大きな片付けに取り組む前に、最初に取り組んだ片付けは、「財布の中」でした。
これまでの片付け記事には書き忘れていたかもしれませんが、まだ子供が高校1・2年生の頃で、ちょうど片付け本を読み始めた頃のことです。
片付け下手だった人間がいきなり上手く片付けられるはずもなく、毎日ぎりぎりの生活を送っていたので、時間的余裕もない状態だったこともあり、

まずは毎日持ち運びしているものから始めてみよう!
と思い、財布の中身をテーブルにすべて出してみました。
全出ししてみてびっくり!
- 期限切れのクーポン券
- 行かなくなったお店のスタンプカード
- 閉店したお店の会員証
- 1度行っただけのお店の会員証
など、まぁ出るわ出るわ、いらない紙類の数々(^^;
財布がパンパンになるほど溜める性格でもなかったにもかかわらず、確か10種類以上の不要な紙類を処分した覚えがあります。(笑)
財布の中身を片付けた後は、とりあえず、
- もう使わないもの
- 壊れているもの
- 期限切れのもの
などを1日10分でもいいから捨てていく作業を続けようと思い、下記の場所の片付けに取り組み始めました。
- キッチンの引出しや棚
- 食器棚
- 冷蔵庫の棚
- シンク周りの引出し
- テレビ台下の引出し
- 文房具入れの鉛筆入れ
- 薬箱
- 洗面所の上・下扉内
- 洗面所の収納棚
- 下駄箱
など。
例えば、片付ける場所を1日10分程度で終われるくらいの範囲にさらに絞って、「今日はキッチンの引出しの1つだけ」と決めてコツコツ続けていきました。
今お伝えした片付けは、見た目が1日で劇的に変わるわけではないため、正直途中で挫折しそうになったことも。(^^;
ただ、やってみるとわかるのですが、確実に「隙間」が出来てきて、保管している場所に「空間的なゆとり」が生まれてくることにより、ほんの少しですが、イライラが軽減されていきました。
続いて「大きなもの」の片付けへ

小さなところから片付けを始め、「もっとスッキリしたい!」と気持ちのスイッチが入ってからは、
- 子供が作った工作は「写真」を撮って処分
- 小屋裏物入れに放置されていたベビー用品ほか大物用品処分
- 庭の物置などにあった自転車ほか数々の不用品処分
- 小さい頃の教科書類を処分
- おもちゃを知り合いへ譲渡
- カラーBOX処分
など、大物の不用品などを自家用車にパンパンに詰め込み、何度もゴミ処理場へ持ち込みました。
子供が高校を卒業して片付けをした時、一気に物が減って
「やっと、見てわかるほど変わった!」
を体感し、本当に嬉しかったことを今でも鮮明に思い出します。
▼当時の片付け奮闘の続きを記録した記事です。



▼子供が独立して社会人となった年、本人にも手伝ってもらって、重たいロフトベッドなどを処分した記録です。

「生活の裏側」も少しずつ整えていく

見える場所の物が減り、リビングやキッチン、子供部屋、庭の物置などが片付いてきたら、次は、表面的には見えないけれど、いつのまにか増えがちな生活の裏側=情報やお金の管理に関わる部分にも着手しました。
具体的にいうと
- 取扱説明書などの紙類
- 使っていない銀行口座の解約
- 使っていないクレジットカードの解約
- 使っていないデジタル会員
などです。
私は紙類・デジタル関係の片付けがとにかく苦手で…。
これはなかなか手強かった~。(笑)


「心の片付け」にもつながったモノの整理

長い間手を付けられなかった片付けが、子供を出産した日から書いていた「3年日記」です。
日々成長していく姿や、初めての育児の悩みなどが書いてあり、思い出の物をなかなか捨てられないタイプなので、決断するまで時間がかかりました。
ただ、思い出したくない嫌なことも書かれていたので、今は思い切って処分して本当に良かったと心から思っています。
思い出の物は、人によっては残しておきたいと思う方もいるかもしれませんね。
ただ、心が重くなるような品物、家族が見て不快になりそうな品物などは、自分が元気なうちに処分しておく方が、何かあったとき、残された家族に精神的苦痛を背負わせずに済むので、早めの処分をオススメします。
▼処分した日記の内容や処分後の気持ちを正直に綴った記事です。

まとめ|片付けで変わったこと、そして今

片付けを通して私が感じたのは、物が減って「隙間」ができ、部屋が少しずつ整っていくことで、
「心にもゆとり」が生まれていく
ということ。
以前は、収納部分の扉を開けるとごちゃごちゃと不用品が押し込んである状態が続いていましたが、とにかく
- いらないもの
- 使わなくなったもの
- 使えなくなったもの
- 好みが変わったもの
- 捨てるのを先延ばししていたもの
をコツコツ処分していき、物の置き場を決め、使った都度元に戻すクセを身に着けたところ、目に見える「モノ」はある程度片付けられるようになり、心に余裕がなかった「捨てられない私」だった頃よりも、精神的ストレスが激減し、心が穏やかになりました。
ただし、相変わらず紙やデジタル断捨離が苦手で、今現在も試行錯誤しつつ、管理するものを減らしていこうと頑張っています(笑)
片付けは、何かしらの形で一生続くものなので、上手く付き合っていきたいですね♪
この記事で紹介した体験が、片付けたいと思っている誰かの「一歩を踏み出すきっかけ」になれたら嬉しいです。
迷ったら、小さな場所から。
まずは“ひとつ捨てる”ところから始めてみませんか?
【その他記事】
▼40代の頃、「老前整理」という考え方にも出会い、それまでの片付け記録などを整理して綴った記事です。


▼最近では、庭の管理をラクにするための奮闘記録も綴っています
