お盆休みは台風の影響で週間予報が毎日のように変わり、ホテルを予約してはキャンセル料がかからない時間ギリギリでキャンセルすることを数日繰り返していました。
終盤になって長野県の一部でお天気回復日が期待できるとわかり、空いているホテルがあったので急遽予約し、久しぶりに上高地へ。
当初の予定とは目的地が変わりましたが、上高地は天気予報通りの見事な快晴!
標高も1,500m程なので、自宅のある地域と比べると10度ほど低く、帰宅時の土砂降りを除けば、快適なハイキングとなりました(笑)
上高地は、進むコースによって自然の見え方が異なるので、現地で撮った写真とともに、我が家のおすすめコースをご紹介します。
これから初めて上高地に行かれる方の参考になれば幸いです。
上高地はどうやって行くの?

「上高地」は長野県松本市にある「中部山岳国立公園」で、標高3,000m前後の山々が連なる穂高連峰登山への入り口にもなっています。
上高地へのマイカー乗り入れは禁止となっているため、シャトルバスまたはタクシーでの移動となります。
我が家はいつも平湯にある「あかんだな駐車場」に止めています。
【高山方面から】
- 平湯:あかんだな駐車場(約850台、1日600円)、平湯バスターミナル(観光バス乗り換え、買い物一時駐車)
【松本方面から】
沢渡駐車場(約2,000台、1日700円)
行きのシャトルバスで降りる駅は、「上高地バスターミナル」の2つ手前の「大正池」をオススメします。
(大正池まで往復の乗車券はなし。上高地バスターミナルまでの往復のみ。片道はあり。)
大正池から上高地バスターミナル近くの河童橋までは、歩くと1時間以上かかりますが、晴天時には見事な景色を見ることができます。(後ほど写真をご紹介します)
帰りに大正池にいくと、バスが満車ばかりでいつまでも乗れない事があるため、必ず行きにお立ち寄りください。
▼上高地までのアクセス方法▼

【バス料金】
⇒あかんだな駐車場から:往復2,090円
⇒さわんど駐車場から:往復2,400円
※上高地散策マップや駐車場周辺案内など
⇒「松本市公式観光情報 新まつもと物語 上高地散策マップ」(PDF)
※高山・平湯温泉から上高地へのバス時刻表
⇒濃飛バス(高山・平湯温泉から上高地へ)
※松本方面さわんど駐車場から上高地へのバス時刻表
⇒アルピコ交通(さわんど駐車場~上高地シャトルバス)
▼上高地▼
(グーグルマップ)
上高地への服装・持ち物は?
上高地の8月の気温は、最高気温が27℃前後、最低気温が11℃前後となっています。
今回、お盆の後半となる8月18日に行ったのですが、日中は半袖でも過ごせる気温で、夜はエアコンなしの状態でも寝ることが出来ました。
ただし、上高地は標高1,500mなので、紫外線が強く降り注ぐため、昼間の日焼け防止対策は必須です。
具体的な服装・持ち物は
- キャップではなく、つば広帽子
(あご紐付き)
※キャップは耳や首周りに日が当たります - 半袖Tシャツ
- 腕カバー
- 綿タオルマフラー
(首の日焼け防止) - サングラス
(目の紫外線予防) - 日焼け止め
- ストレッチタイプの夏用ロングパンツ
(綿・麻混じり) - 熊よけ鈴
(熊がいます) - 合羽
(裏面総メッシュ)
※ウインドブレーカー兼用 - 折り畳み傘
- 常備薬一式
(頭痛&腹痛薬・消毒・絆創膏・虫刺され・虫よけなど) - 流せるティッシュ
- 除菌シート
(お手洗いに石鹸がないため) - 100円玉人数分を数枚
(トイレチップ用) - 携帯充電器
- スマホ
- お金
- 地図
- おやつ
- 飲み物
- 着替え
などです。
今回、午後3時頃から雨予報だったので、「合羽と折り畳み傘」は必須でした。
他にも、人によって持ち物が変わると思いますので、上高地へ行かれる際は、ご自身に合ったモノを選んでくださいね。
※参考
⇒上高地公式ウェブサイト「上高地おすすめ服装ガイド」
(上記ページは、協賛会社の宣伝もあるようなので、あくまでも参考程度に)
大正池から田代橋へ

「あかんだな駐車場」へ車を止めてシャトルバスに乗り、「大正池」で降車。
ここから先、田代橋までしばらくお手洗いがないので、まずはお手洗いへ。
大正池バス停を降りて左手にある階段を降りたところにあります。
大正池バス停にある大正池ホテル横の階段を降りていくと、目の前に大正池が広がり、焼岳や穂高連峰などの絶景が見えてきます。
ちょうど風のない時間で、まだ朝もやが薄っすらと残っており、青空をバックにした焼岳が大正池に映り込んで、本当に見事なリフレクション!



ご紹介した風景写真は、見たままの景色です。画像処理は一切行っていません。
この絶景を見るために、「上高地バスターミナル」の2つ手前の停留所「大正池」で降りる方が多いです。
大正池を左手に見ながら遊歩道に戻り、さらに先へ進むと、「焼岳の案内板」が出てきました。

ここからも焼岳がよく見えます。

かなり高さのある立ち枯れたカラマツがあり、こちらも記念に撮影。


しばらく景色を眺めたあと、元の道へ。
道中にクマの目撃情報の看板を発見!

これから向かう田代池のある田代湿原付近で数日前にツキノワグマが目撃されたとのこと。
「熊よけの鈴」が鳴っていることを確認し、田代湿原へ。
上高地一帯には、100種類以上の鳥類が確認されているそうで、道中に上高地の鳥類に関する案内板がありました。

春から初夏にかけては、多くの鳥類を見ることが出来るようですが、今回は8月の後半だったこともあり、マガモは見かけましたが、他は気が付かず^^;
案内板を通り過ぎてしばらくすると、田代湿原が見えてきました。


この場所は、有名な撮影スポットとなっています。
右手にある遊歩道へ進むと、田代池があり、こちらも人気スポットと言われているだけあり、田代池の透き通った色から青空までのグラデーション、太陽の光が水面に反射してキラキラときらめく様子が本当に綺麗!

スマホ撮影の写真では伝わりにくいかもしれませんが、しばし心を奪われていました。
ここまで、大正池から散策マップ上では「20分」との記載がありますが、写真撮影や休憩を取っていたので、40分ほど経ち、9時40分に。
今回、15時頃から雨との予報が出ているので、最終目的地である「明神池」を14時前には折り返したいので、先を急ぎます。
田代池から田代橋へ向かうには
- 右手の「林間コース」
- 左手の「梓川コース」
の2コースがありますが、我が家は左手の「梓川コース」へ。
梓川を眺めながら、しばらく川沿いを歩いていると左手に田代橋が見えてきます。

この田代橋を渡って右手に5分ほど進むと、日本アルプスを世界に紹介したイギリスの宣教師「ウェストン」を偲ぶ「ウェストン碑」があります。
我が家は田代橋を渡らず、右手の道へ。
田代橋から河童橋へ

田代橋を右手に進むとすぐにお手洗いがあるので一旦休憩し、そのまま「中之瀬園地」の梓川沿いの道へ。

しばらく歩くと途中の川沿いで再び素敵な景色が!



数年前に上高地へ来た時は、あまり天気に恵まれなかったのですが、今回は見事な青空が広がり、本当に嬉しい~!
まだまだ先は長いので、次の目的地である「河童橋」へ。
途中、右手にバスターミナルが見えてきますが、帰りはそこからバスに乗って駐車場へ行くことになります。
河童橋から明神池へ

ついに河童橋が見えてきました。

河童橋を渡る手前に、「五千尺ホテル上高地」があり、その横には売店があります。
食事ができるお店もありましたが、明神池へ向かう時間が遅くなってしまうので、今回は売店でメンチカツとお弁当を購入。
ソフトクリームやわさびコロッケも売っていましたよ♪
写真も撮り忘れましたが、メンチカツはかなり大きめで、結構満腹になります。
お弁当は、俵握りの大きめなおにぎりが3種類・お漬物・唐揚げ2つ・ゆで卵などが入った「唐揚げ弁当」と、鳥の照り焼き(?)・卵焼き・ふきのとうの茎の煮物などが入った「海苔弁当」が残っていました。
バスターミナルやホテルなど、他の場所でもお弁当の販売があるようですので、お好みのお弁当を見つけてみてくださいね。
ちなみに11時頃に我が家がお弁当を購入した時点で、残り一つとなってしまったので、お弁当購入希望の場合は、各店舗に早めに行かれることをオススメします。
(予約制のお店もあるので事前にネットで確認を)
空腹も満たされたので、河童橋からの眺めを記念撮影♪


ちょっと雲が増えてきました。
雨が降ってくる前に河童橋近くの「上高地バスターミナル」まで戻りたいので、先へ急ぎます。
河童橋から明神池へ向かうには
- 梓川左岸道
(河童橋を渡らない明神館経由、約50分) - 梓川右岸道
(河童橋を渡る岳沢湿原経由、約70分)
の2つの道がありますが、早めに明神池までたどり着きたかったので、我が家は河童橋を渡らずに「梓川左岸道」へ。
河童橋から「梓川左岸道」を歩き始めてすぐに「上高地ビジターセンター」が見えてきました。


こちらでは上高地の自然に関する展示や情報提供などを行っています。
※参考
⇒上高地ビジターセンター公式サイト
さらに進むと明神池までの案内がありました。

残り2.7km。まだまだ先は長いです(笑)
マイナスイオンを体いっぱいに浴びながら、しばらく黙々と歩いていると、ようやく明神岳が近づいてきました。

やっと明神館前に到着!

荷物を軽くするため、ここでお弁当を食べます。
自然の中なので色々と虫が寄ってきますが、持ってきた虫よけの「おにやんまくん」をテーブルにおき、かつ、手でお弁当を守りながらお食事タイム。
正面には明神岳が見えます。


食事も終わり、お手洗いを済ませて、最終目的地の明神池へ向かいます。
今の時間は13時です。雲が増えてきたので、急がなくては^^;
明神橋を渡ると

鳥居が見えてきます。

鳥居をくぐった右手には、日本アルプスを世界に紹介したイギリス人の宣教師ウェストンを案内した、アルプスの名ガイド「上條嘉門次」の碑があり、

左手には嘉門次小屋があります。

ここでは「イワナの塩焼き」が人気です。

さらに進むと、正面には「穂高神社奥宮本殿」、

左手に「穂高神社奥宮社務所」が見えてきます。

拝観料500円を払い、明神池へ。

まずは「明神一之池」へ。

▼毎年10月8日に行われる穂高神社例大祭(明神池お船祭り)で使用される船

古くより穂髙大神が降臨されたと伝わる穂高岳。神聖なる「神降地」として信仰され、山の恩恵に感謝し山の安全を祈願する多くの人々が訪れています。
引用元:上高地公式ウェブサイト「穂高神社奥宮」
毎年10月8日には穂髙神社例大祭(明神池お船祭り)が行われます。
▼明神一之池 嶺宮遥拝所

正面に見える明神岳が御神体です。
ここも有名な撮影スポットになっており、参拝者は順番にお参りをして、思い思いに写真撮影をしたあと、明神二之池へと足を運びます。
明神一之池を出て右手に進むと、明神二之池が見えてきます。


上高地ハイキングの最終目的地に到着です。
時刻は13時50分。空を見上げると、天気予報より早めに雨が降ってきそうな予感が…。
ここから上高地バスターミナルまで1時間以上かかるので、なんとか雨に降られる前に帰ろうと思い、早々に明神池を後にしました。
帰り道のハプニング
明神池から上高地バスターミナルまでは、「梓川左岸道」を通って帰る方が時間的に早かったのですが、せっかくなら、行きとは異なる道で帰ろうということで、いつも通り「梓川右岸道」を通って帰ることに。

途中までは、軽快に歩いていたのですが、途中からポツポツと雨が降り出してきました。
たいした雨ではなく、人も少なかったため、最初は折り畳み傘でしのいでいたのですが、しばらくすると土砂降りに^^;
帰り道の看板に、前日に熊の目撃があったという場所があり、悪天候のときや夕方になってくると、熊が出やすくなるという情報もあったので、急いで合羽を着て、ザックカバーも取り付け、熊よけの鈴だけは鳴るようにして、はやあしで上高地バスターミナルへ向かいます。
途中の小さな川にかかった橋が隠れそうなほど増水していたので、これは危ないと思い、とにかく先を急ぎました。
ようやく河童橋にたどり着いたのは天気予報で雨が降るかもしれないと予想されていた15時頃。
少し雨の降りはじめが早くなったようです。
上高地バスターミナルのお手洗いは混んでいるだろうと思い、河童橋近くにあるお手洗いに行き、バスターミナルへ向かって歩いていくと、河童橋を渡ってすぐに大行列ができています。
始めは
「何の列だろう?」
と思ったのですが、嫌な予感がして並んでいる方に訪ねてみると
「さわんど駐車場行きのバス待ち列です」
との返事が。
バス待ちの列が、河童橋近くまで続いている光景は初めてみたので、もうビックリ!
私達家族は、「あかんだな駐車場」行きのバスに乗りたいため、どこまで列が続いているのかヒヤヒヤしながら向かいましたが、上高地バスターミナル前のお土産店のところが最後尾だったので、すぐに並びました。
急な雨で、観光をやめて帰宅しようとする人が殺到。
バケツを引っくり返したような土砂降りの雨の中、1時間半ほど並んで、ようやくバスに乗ることができ、駐車場に到着したのは17時頃に。
無事に帰宅でき、今となっては土砂降りの雨も良い思い出となりましたが、山の天気は変わりやすいので、ホント気を付けないといけませんね。
上高地に行くなら、こまめな天気予報確認を!
今回の旅行は、ずっとお天気に振り回された旅行となりました。
初めは14・15日で白馬方面へハイキング予定でしたが、台風による悪天候でキャンセルに。
次に、16・17日は台風一過で晴れるかもと思い、予約を入れ直すも、雨予報となっていたので再びキャンセル。
さすがに今回の旅行は諦めようかと思ったのですが、旅行好きの夫はせっかくの長期休みにリフレッシュできないことが残念で仕方がない様子。
少し南に下がるとお天気が変わるかもと思い、天気予報で上高地や松本近辺を確認したところ、17・18日の午前中が晴れマークとなっていたため、空いているホテルがないか探したところ、1軒のみ空きがあったので、3度目の正直で予約しました。
17日の夜中に出発し、そのまま上高地へ行く予定でしたが、天気予報を確認すると、また悪天候の予報に変わっており、上高地は17日は雨で18日が快晴との予報に。
そのため、旅行当日も急遽行き先を変更し、初日は晴れマークとなっていた松本市にある松本城や安曇野わさび農場へ行き、平湯温泉で一泊。
翌朝、早めに朝食を食べて急いで上高地行きのシャトルバスに乗ってでかけることに。
結果的に、帰宅時以外は本当にお天気に恵まれ、自然の素晴らしさを改めて堪能することができた旅行となりホッとしました^^;
この記事がこれから初めて上高地に行かれる方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
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