先日、親孝行のために少し離れた実家の母と約2年ぶりにショッピングセンターへ買い物に行ってきました。
母はハイネックのインナーが欲しかったのですが、好みの色がなく断念。
夫婦で買い物に行き、欲しい商品がなかった時は、そのまま他のショッピングセンターへ車で移動してはしごをするのですが、70代の母はその元気がないため、一度に1か所のお店しか回ることが出来ません。
コロナ禍のため約2年間は家にこもっていた事が多かった母は、運動不足で体力がめっきり衰え、身体も痩せてきてしまい、これまで着ていた服が合わなくなっていました。
一番欲しかったものは購入できませんでしたが、母にとっては娘と二人で久しぶりにゆっくり洋服を見に行けたことが嬉しかったようで、とても楽しそうに店内を見て回っていました。
せめて美味しいものは買って帰りたいと思い、おまんじゅうを購入し、実家へ。
片付けたい母と物欲がなくならない父

実家でおやつを食べていた時に、片付けの話になり
「お父さん、片付けるって言ってたのに、全然片付けてくれないわ~」
「気になるものがあると、すぐ買ってきてしまって。」
「結局使わないまま、放置してるの。」
など、母の口から父の物欲と片付けに対する不満が…。
収入が右肩上がりのバブル時代を生きてきた父親らしい物欲です。(^_^;)
これでは、物が家の中に入ってくるばかり。
母はずっと節約してきたので、簡単に物を買ってきてしまう父の行動にストレスを感じているようでした。
ただ、部屋を見回すと、父のものではない、いくつか違和感のあるものがわざと置いてあることに気が付きました。
何かというと、大小様々なダンボールが横にして置いてあったり、空のプラスチック衣装ケースが横に倒して置いてあったり…。

実はこれ、猫が遊ぶので母があちこちにわざと置いているとのこと。
猫専用の部屋が一部屋あるにもかかわらず、昔の家なので引き戸を開けると部屋続きとなるため、猫部屋のとなりにあった母のくつろぎ部屋が、猫にとって居心地の良い部屋に変わっていました。(^_^;)
我が家にも犬がいるので、ペットが可愛いのはとても良くわかります。
でも、猫が喜ぶからと言って足元にダンボール箱を並べていては、母親にとっては障害物の多い環境になってしまうので、私から見ると歩きにくく、危険な場所に見えました。
母は、
「猫がよく出たり入ったり上に登ったりするから、捨てようと思っていたけど、しばらく遊ばせるために置いておこうと思って。」
と猫のためにこれまでなら捨てていたものを残しているため、片付けが進まない様子。
私は、
「しばらくと言っても、猫は登れるものや入るものがあるから、その場所で遊ぶだけで、なくしてしまえば、他で遊ぶよ。」
「ペットは長生きだから、猫に合わせて物を置いたままにしておくと、二人が(両親のこと)危ないし、80代になってからごみ捨てをしようとしても、大変だと思うよ。」
と母親に話しました。
娘に言われると、
「確かにそうだねぇ」
と母も納得していましたが、だからといってすぐにゴミとして捨てようとはなりませんでした。
ここで私が
「置いてあるダンボールを全部片付けて私が捨ててくるわ」
と言うと、急すぎて気分を害するかもしれないと感じたので、その日は何もせずに実家を後にしました。
母は「猫のためにおいてある」と言うものの、もしかすると宅配などのダンボールを捨てることが億劫になってきたのかもしれません。

先日、「老前整理のセオリー」という本を読んで、親が自宅でつまずいたり転んだりして大怪我をしないように、安全な家で暮らせる状態に変えていくことは、親のためにも、自分たちのためにも大切なことだと痛感したばかり。
※参考記事>>>「老前整理は早めに始めよう!40代で終えたこととこれから始めたいこと」
※参考書籍…「老前整理のセオリー」坂岡洋子著
今回、実家へ行って
- 「実家の片付け」を子供が親に促すのは「親の物に対する考え方」を変えていくことになるので、物を捨てられない世代を説得していくのはなかなか難しい
と改めて感じました。
以前、父と母でゴミ処理場までゴミを持っていったことはあるようなので、両親ともに片付けることはできる様子。
母は片付けを進めていきたいと思っているようなので、私自身も自宅の片付けを進めつつ、次回実家へ行ったら、まずは父のものは考えず、母が猫が遊ぶからと置いていた「捨てるはずのダンボールや衣装ケース」を安全のために減らしていくよう再度声掛けしてみるつもりです。
余談:介護に関して気になった本のご紹介
最近、老後に関する情報収集をしている際に、気になった本があったのでご紹介します。
以前、NHKのあさイチで遠距離介護コーナーで紹介された方が、本を書いていらっしゃいました。
東京と盛岡という遠距離介護経験(今も継続中)を綴った内容で、このコロナ禍で高齢の親と久しぶりにあって、「介護が必要になっているかも」と感じるご家庭が増えて来るのではないかと心配されています。
介護の知識を前もって知っておくと、いざという時に行動ができるので、お守り本として私も購入しようと思っています。
私と同じ様に、「遠距離介護って、どう対応していけばいいの?」と悩んでいる方の参考になるのではないかと思ったので、気になった方はよければ読んでみてくださいね。
▼著者:工藤広伸▼
「親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと」