老後難民にならないための定年準備は、いつから始めたら良いのでしょうか?
正直、各ご家庭で家族構成も仕事の状況も異なるので一概には言えませんが、我が家のように「夫が田舎の中小企業の正社員(平社員)、妻は扶養内でパート勤務、子供1人」という家族パターンであれば、定年準備を意識する時期は
「高額なローン、特に住宅ローンを組む前。遅くても30代前半から。」
とお答えします。
夫が定年(60歳)を迎えて再雇用となった今、高収入ではない家庭の場合は、とにかく時間を味方につけることがいかに重要であるかを心底実感しています。
この記事は、超楽天的な夫と結婚した9歳年下の妻が、「老後破産の危機」に気がついた30代前半から50代(夫は40代前半~還暦)になるまでに、リーマンショックなどの不景気を何度も経験しながらも、
- 「定年準備として、どのような行動を取ってきたのか」
をご紹介しているまとめ記事です。
20代、30代、40代の方にとっては、定年なんてまだまだ先のことでピンとこない方もいらっしゃると思いますが、「固定費の削減」と「時間を味方につけること」が本当に重要となりますので、ぜひ我が家を反面教師にして、幸せな未来を築き上げてくださいね。
こちらは長文となっております。
これまでお金の勉強をしっかりされている方や、貯金や資産をきちんと蓄えていらっしゃる方には一般的な内容と感じるかと思いますのでここで閉じてくださいね。
これから定年準備を始めるには何をしたらよいのか、お金に関する知識とはどんな知識が必要なのか、などに興味のある方にとっては、我が家の失敗談などが参考になるかと思いますので、ぜひご覧いただければ幸いです。
我が家の不景気体験談が気になる方は、目次から「老後破産になると気がついてから起こったお金のトラブル」へ直接飛んでご覧ください(笑)
このままでは老後破産になると気がついた30代
夫が38歳、私が29歳の時に住宅ローンの契約をしたのですが、住宅ローン契約時は、まだお金の知識が乏しく、共働きで繰り上げ返済すれば60歳までに住宅ローンが終わると思い、夫が70歳以上になるまで住宅ローンが残るような契約の仕方をしていました。
今考えると、あまりの無謀な行動に、自分でも呆れてしまいます。
私が
「このままでは老後破産になってしまう!」
と気がついたきっかけは、住宅ローン契約後の30代前半の頃に
「保険は住宅の次に高い買い物です。」
と書かれた記事を偶然なにかで読んだからでした。
自分の加入している保険は、
「夫が80歳ごろまでの支払額がいくらになるのか試しに計算してみよう」
と思い、10年更新の掛け捨て保険を更新のたびに年齢を上げた金額で計算していったところ、夫婦でなんと約1,700万円の掛け捨て金額に!
それまでは、住宅ローンが始まっても、何となく毎年赤字にならずに暮らせていたので老後に対する危機感がなかったのですが、よく考えてみれば、貯金をしていたものの、全て数年後に必要となるお金ばかりで、老後資金としての貯金は完全に0円。
しかも、加入していた保険は、保険の支払金額が10年ごとに大幅UPするプランです。
お金に関する知識が完全に不足していた私は、
- 加入中の掛捨保険は10年ごとに金額が上昇するお金が全く残らない高額商品
- アパートから一軒家に引っ越しすると経費がUPする
(部屋数や広さ増加による「水道光熱費・税金・維持費・家電の増加」など) - 大学費用などの教育費は私立を想定して貯めておく
- 車の維持費や大型家電などの買い換え貯金も別途必要
- 60歳以降は収入が激減する
- 両親を見て、老後は年金で十分暮らせるという勘違い
などに気が付かず、長期的に見た人生設計が全くできていなかったため、自分自身の考えの甘さに愕然としたのを覚えています。
お金の管理が苦手な夫から家計を全て任されていた私は、とにかく家計を破産させるわけにはいかないので、住宅ローンが始まって3年ほど経った頃に、初めて有料でファイナンシャルプランナーの方に相談してライフプランを立て直し、毎月の支出の見直しをしつつ、老後資金を貯めていく仕組み作りを開始しました。
約20年の間に行ってきた家計改善(定年準備)
ここからは、私が老後破産になると気がついた約20年前から夫が再雇用となった今日に至るまでに、どのような家計改善を行ってきたのかをご紹介していきます。
これまで、あまり老後のことなど全く考えてこなかった30代以上の方が少しでも危機感を持って家計を見直すきっかけになれば嬉しいです。
ご紹介する節約術は、初めて節約に取り組んでみるというご家庭が実践すると、
毎月の固定支出が減少する最低限の仕組みが出来上がる
という内容がメインとなります。
収入が激減する老後までに、毎月の固定費を下げておくと、老後不安がかなり減少します。
もしまだ取り組んでいないものがあれば、ぜひ取り入れてみてくださいね。
我が家が行った家計改善の中で、老後のために役に立ったと感じている内容を箇条書きにし、その後具体的な改善内容をご紹介します。
- 固定費を年払い&クレカ払いに
- 住宅ローン繰上返済&借換&金利下げ交渉
- 保険の見直し
- 通信費の見直し
- 転職
- 副業開始
- 投資開始
- ふるさと納税開始
- 子供の習い事解約
- 家中の不用品片付け
- 車削減
- 子供独立で夫婦二人暮らしに
①から④までは、王道の節約術で、「毎月の支出を減らし、老後資金を貯める」仕組み作りの第一歩となります。
項目を見ただけで、すぐに行動される方もいらっしゃると思いますが、これまで我が家が具体的にどのようなことをしてきたのか以下で説明していますので、ご興味のある方は御覧ください。
固定費を年払い&クレカ払いに
水道、電気、ガス、携帯電話、インターネット、保険、NHK受信料など、必ず支払いが必要となる支出を可能な限り、年払いに変更したり、クレジットカード払いに変更しました。
- 年払い可能なもの
⇒ 1ヶ月分ほど割安に - クレジット払い可能なもの
⇒ ポイントが貯まり、買い物などで利用可能に
※クレジットカードによっては、公共料金の支払に対する還元ポイントが500円で1ポイントと少ない場合もありますので、クレカ払いに変更する際は、どのクレカに集約していくか考えてみてくださいね。
※我が家は楽天をよく利用するので、公共料金のポイント還元は少なくなりましたが、今のところ「楽天カード」を継続利用しています。
住宅ローン繰上返済&借換&金利下げ交渉
我が家は住宅ローン契約の時点で大失敗をしています。
歳を重ねるに連れ、夫の親から言われていた田舎の土地に家を建てるのではなく、利便性の良い場所でもう少し小さめの家にすればよかったと思う時がしばしば。
※参考記事
⇒「田舎に家を建てると後悔する!?長年暮らして良かった点・悪かった点とは?」
後悔してもどうにもならないため、住宅ローン契約時で計算した総支払額より少しでも少なくするために、定年までに3つのことを行いました。
繰上返済
住宅ローンの返済が始まった翌年に、100万円の繰上返済を実施し、住宅ローン期間が3年短縮。
※今は金利が低いので、住宅ローン減税制度による「税金の還付額」と、繰上返済による「利息の減少額」を比較してから実践されたほうが良いです。
借り換え
住宅ローンを35年で契約した際、最初の10年は低金利だったのですが、ローン開始後10年目からは一気に金利が4%に上がるタイプでした。
そのため、10年目に入る直前に、複数の銀行を巡って「借り換えシミュレーション」をしてもらい、手数料が一番安くなる銀行で「住宅ローン借り換え」を行ったところ、400万円以上住宅ローンが減少しました。
金利下げ交渉
住宅ローン返済を始めて、10年目に前述した「借り換え」を行いましたが、そこからさらに10年目に入る時に、金利が上がる契約となっていたので、再度「借り換え」を行おうかと思ったのですが、手数料を考えると、借り換えをした方がトータルの返済金額が多くなってしまったので断念。
住宅ローン20年目の当時、住宅ローン返済をしている銀行の金利や、他の銀行の金利が10年前の契約時よりかなり安くなっていることに気が付き、銀行に金利を下げてもらう交渉をしました。
結果として、金利下げ交渉が上手くいき、返済期間が1年ほど更に少なくなりました。
我が家が借り換えシミュレーションをした会社は、住宅ローンの借り換え診断が自宅にいながら無料でできる「モゲチェック 」です。
我が家の場合、住宅ローン20年目の借り換え希望で残高が少なかったため、モゲチェックの担当者の方が「今回は借り換えしない方がよい」旨を教えてくださり、強引な営業は一切なかったので個人的にはとても好感が持てました。
モゲチェックを利用したおかげで、最終的には金利を下げることができ、本当に利用してよかったです。
保険の見直し
私が32歳の時に老後破産になると気が付き、最初に取った行動が、
- 有料でファイナンシャルプランナーの方に相談
- 今後のライフプランの設計
- 保険の加入方法見直し
です。
当時加入していた安い掛け捨て保険は、医療・生命・ガン保険全てがセットになっており、老後に全くお金が残らず、子供が大きくなった時点で生命保険部分のみ解約するなどの融通がきかない保険でした。
お金の知識が足りなかった私は、老後資金が全くたまらない現実に直面し、心底不安になったので有料でファイナンシャルプランナーの方に相談。
我が家に合った保険の加入方法を教えていただき、保険をそれぞれ別加入にして、ライフプランの変化に対応しやすい組み合わせにし、老後資金も貯まっていくように変更しました。
具体的には
セット加入になっていた掛け捨て保険をライフプランが変わる時に個別に解約等がしやすくなるよう、下記の通り、各単体で加入する組み合わせに契約し直しました。
- 医療保険=終身・5年毎に保険料が割引。最終的に契約時より最大半額に。
- 生命保険=元本保証で最低でも+1.5%(老後資金用)
(今なら投資にします) - 生命保険=安い掛け捨て1,000万。子供の学費が落ち着いたら解約。
- ガン保険=ガンとわかった時点で一括払いあり。
- 自動車保険=毎年保険比較をして希望の補償が受けられる会社を選ぶ。
(自動車保険は1年更新が多く、補償内容も金額も会社で異なるため)
①医療保険は、FPの方に診断していただいたところ、すでに加入している保険がお得な保険なので、「60歳払い済」に契約変更するよりも、そのまま継続したほうが90歳まで支払うと仮定してもトータル支払金額が少なく済むという結果になり、「終身払い」のままにしました。
②生命保険は、夫が60歳になる前に払い終わり、すでに満期がきました。
元本完全保証で老後資金用の貯金として長年つみたててきましたが、投資の知識を身に付けた今なら、半分は投資に回せばよかったというのが本心です。
③生命保険は、子供の学費が落ち着くまで支払っていた安い掛け捨て保険で、②の生命保険とは別で契約したのでライフプランが変わった際に、簡単に解約ができたので助かりました。
今は無料で相談できるほけんの窓口が沢山ありますが、私が悩んでいた当時はまだFP相談は今ほど流行っていなかったので、騙されるのではないかという思いが強く、かなり勇気のいることでした。
結果的には、保険で積み立てる老後資金として、毎月約25,000円は必ず貯まっていく仕組みが出来上がり、この相談が夫が定年を迎えた今の家計を救うことに。
あの時、保険相談をしていなければ、今だに高額保険料を払い続け、老後資金がほとんど貯まっていない恐ろしい状態に陥っていたと思います。
本当にファイナンシャルプランナーの方に相談して良かったです。
通信費の見直し
以前はキャリアスマホと光回線を別々の会社で契約していましたが、家族の行動範囲や毎月の利用状況を調べてみると、
- 外出先で動画は見ない
- メールや電話ができれば良い
- 1ヶ月のデータ使用量が3G未満
- ネットは主に自宅のwifiを使うことが多い
- 光回線は1Gあれば充分
という結果となり、
- 「光回線(電話付)の自宅ネット割」+「格安SIMスマホ」のセットプラン
に変更したところ、毎月の通信費支払金額が約25,000円から約8,400円と「1ヶ月あたり約16,600円削減」に成功しました。
具体的な金額(税込)はこちらです。
- 光回線(電話付)=約6,000円
- 格安スマホ=約1,200円✕2人
ちなみに私は「UQモバイル」、夫はアプリを使えば通話料が無料となる「楽天モバイル」に加入しています。
ここまでの支出見直しで、毎月の固定費はかなり削減できました。
我が家のここまでの変化をまとめると、
の見直しで変わったこと
- 毎月固定費分(約5万)クレカ払いで月500ポイント貯まるように
(上下あり・買い物でも使用すればさらに貯まる) - 自動車保険や入院保険を年払いにして、年間約13,000円減少
- 最初の住宅ローン繰上返済で、住宅ローン期間が3年短縮
- 10年後の住宅ローン借り換えで、400万円以上住宅ローンが減少
- 20年後の住宅ローン金利下げ交渉で、返済期間が1年ほど減少
- 保険の見直しで、毎月約25,000円は必ず老後資金として残る仕組みができた
- スマホ代は1ヶ月で16,600円削減、10年間で1,992,000円削減に
住宅ローンはもっと繰上返済をしたかったのですが、昔はお金の知識不足だったことや、想像以上に不景気に見舞われる回数が多かったこと、教育費が想定以上に高くなってしまったことなどで、繰上返済は最初の1回のみとなってしまいました。
続いては、収入を増やすための方法や、不景気に見舞われた際に行った家計の見直しをご紹介していきます。
転職
夫の転職
前述したファイナンシャルプランナーの方に相談して貯金ができる家計に改善したものの、子供の教育費や車の買い替え費用、繰上返済を行うための預金があまりできなくなったので、意を決して夫が転職。
この転職により、年収が100万円以上UPしたので、かなり家計が楽になりました。
(それまでがかなり少なかったので…)
妻の転職
45歳の頃に、結婚して2度目の転職を経験。
新しいことを覚えるのは大変でしたが、この転職が数年後の副業に繋がりました。
※参考記事
⇒「40代パート主婦が転職時に正社員を選ばなかった理由|なぜパート?」
副業開始
転職後のパート先で身につけた僅かな知識から、副業として独学でブログを開始。
副業と言っても、今では趣味になっているので、収入と言えるほどの稼ぎはありませんが、家族で外食に行ったり、自分のお小遣い程度にはなっています。
※私が使用しているサーバーは、サポートもしっかりしている高速で安心・快適なエックスサーバーです。
※有料テーマであるWordPressテーマ「SWELL」も購入し、ブロックエディター作業が楽になりました。
投資開始
私の若い頃は、
「投資はギャンブルだから、絶対に手を出してはいけない!」
と教えられました。
そのため、ずっと保険を貯金代わりにしてきましたが、数年前にちょうど保険が満期を迎え、そのお金をさらに増やすために、初めて「つみたてNISA(年間40万円まで・開始後20年間無税・2023年まで)」について勉強し、楽天証券で投資を始めました。
投資を始めた時期が良かったこともありますが、毎日コツコツ積立をしたところ、4年で元金より30%以上増やすことが出来ました。
途中、コロナショックもありましたが、とにかく淡々と積立。
私が60歳の時を目指して長期投資を始めたので、これからも地道に積立投資を行う予定です。
2024年からは「新NISA」が始まり、これまで「つみたてNISA」は年間40万円までが上限でしたが、一気に120万円まで上がります。
しかも、期限は廃止となり、「新NISA」枠内の配当金には税金がかかりません。
今から勉強を始めても充分間に合いますので、老後資金確保のために、月3,000円などの少額からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
預金では利率が低すぎてインフレに対抗できませんし、現金の価値は益々下がっていく時代です。
私も初期の頃は、損をするのではないかと怖くて、月3,000円から始めました。
とにかく、「習うより慣れろ」です。
ふるさと納税開始
ふるさと納税制度は2008年から開始された制度です。
私自身、制度が始まってからも、「制度を調べるのが面倒」、「素人には難しい」という思い込みがあったのですが、ふるさと納税制度をいざ調べて利用してみると、ポイントだけ押さえておけば、サラリーマン世帯にとっては数少ない節税対策となることがわかり、もっと早く利用しておけばよかったと後悔しました。
もしまだ利用したことがない方で、ある程度の年収があり、所得税・住民税を支払っている方は、自分がふるさと納税制度をいくらまで利用できるのか、一度調べてみると良いですよ。
調べ方は簡単で、ふるさと納税各利用サイトにシミュレーションページがあるので、そこに「年収・扶養者の有無・子供の有無」などを入力すれば、今年のおおよそのふるさと納税上限金額がわかります。
ただし、年収が確定するのは年末の最終給料日になってからとなりますので、転職や家族構成の変化、税金控除対処の増加などで、年収から控除額を引いた所得が大きく変化する方は、あまり早くからふるさと納税上限枠まで利用すると、節税になるはずが、逆に税金の払いすぎになる場合もあるので、注意してください。
※参考記事
⇒「ふるさと納税を旦那の代わりに楽天で注文!節税理由と妻が気をつけること」
⇒「楽天ふるさと納税で選んでよかった返礼品をご紹介!味・品質に大満足!」
子供の習い事解約
私のパート先は不景気の影響を受けない会社だったのですが、2008年の9月にリーマンショックが起こり、翌年の2009年1月から夫の会社に影響が押し寄せ、夫の給料が激減しました。
夫の転職で収入が上がって安泰だと思って加入した「子供の習い事」でしたが、外構ローンも5年間契約してしまった後だったので月謝を払う余裕がなくなってしまい、一番興味のあった習い事以外は全て解約する事態となりました。
- 毎月15,000円ほど支出減少
今振り返ると、高収入家庭でもないのに、子供に色々な経験をさせて沢山の引き出しを持たせようと、子供への期待が膨らみすぎて無理をしていたと感じます。
当時、仕事後に毎日子供の習い事の送迎があり、休日も試合の遠征に連れて行く生活で、徐々に親も子供本人にも疲れが出ていた記憶があります。
家中の不用品片付け
子育て真っ盛りの時期や子供がまだ実家ぐらしの間は、なかなか難しいかもしれませんが、我が家は子供の手が離れた高校卒業後から、家中の不用品処分に取り組み始めました。
家を建てた際に建付の収納を多めに作っていただいたので、あまり家具は買わなかったのですが、それでも教科書類やおもちゃなどを保管するために、カラーボックスや引き出しをいくつか購入していたので、学校終了時や独立時に一気に処分しました。
また、数々の思い出の品を処分する決断をしたり、不要となった子供の玩具類やベッド、机も解体して処分。
かなりの重さでしたが、まだ夫が50代、息子が20代と力のある状態だったので、2階から1階へ下ろすことができました。
片付けは、想像以上に体力気力を奪われるので、とにかく元気なうちに取り組み始めることをオススメします。
※参考記事
⇒「40代後半からの老前整理!シンプルライフを目指して、片付け開始!」
⇒「2022年 1年間の振り返り!老前整理の一覧も|ころゆりホーム」
⇒「老前整理は早めに始めよう!40代で終えたこととこれから始めたいこと」
車削減
車を持っているというだけで、ガソリン、車検、消耗品交換(オイル・タイヤ・バッテリー・ワイパー・エアコンフィルター・ブレーキパッドほか)、自動車保険、自動車税各種などがかかります。
過去に軽自動車購入費を130万円として10年間の維持費を計算してみたところ、約300万円出費していたことがわかりました。
普通車の場合も計算したところ、我が家の10年間の維持費が約500万円に!
駐車場を借りる方はさらに駐車場代も必要となります。
普通車と軽自動車の2台あると、10年で約800万、30年で約2,400万円。
普通車2台となれば30年で約3,000万円。
家が一軒購入できるほどの金額です。
これほどの金額が必要になってくるとわかったので、老後のため、車を1台に変更しました。
※参考記事
⇒「定年準備で車を売却!一括査定のカーセンサーで10年乗った軽が売れた!」
⇒「定年前に車2台から車と原付きに!維持費を減らして生活費を削減!」
子供独立で夫婦二人暮らしに
夫の定年後、再雇用による給料削減を経験して心底思ったのは、
「子供が正社員として無事社会人となり、一人暮らしを始め、独立してくれて本当に良かった」
ということです。
これはかなり定年後の生活に影響しています。
あくまでも我が家の場合ですが、夫婦二人暮らしになると、
- 食費や光熱費
- 食事や洗濯の量
- 家族のスケジュール管理
- 子供に気を回していた時間
などが全般的に2人分だけのことになるので、お金の負担も身体への負担も減り、かなり楽になります。
もし、社会人になっても同居のままとなると、「生活時間」が異なったり、いつまでも「食事の準備、洗濯物の量、光熱費」などが多いままになるので、再雇用後のお給料が6割になった状態で、今まで通りの出費でやりくりすることはとても無理です。
(特に最近は物価上昇が著しいので、昇給が見込めない家庭にとっては、結構厳しい家計になります。)
社会人になっても同居することになった子供から、毎月お金を家計に入れてもらうようにするにしても、そのお金を家計に使うご家庭は少ないでしょうし、親のほうが年々体力気力が衰えてくるので、家事負担が減っていかないのは、とても苦痛になってきます。
高給取りのご家庭は、貯金や資産、再雇用後のお給料も多いでしょうから、不安はないのかもしれません。
ただ、我が家のように、結婚当初のお金の知識が不足していて、中小企業勤めの平凡な会社員として定年を迎えるご家庭にとっては、子供の同居が老後資金削減の勢いを増幅させる一つの要因となってくるので、稼ぎ頭の世帯主のお給料が激減するまでに、なんとか子供が独立の道を選ぶように、親子間でもよく話し合ってみてくださいね。
夫婦二人でずっと共働きであれば、「お金の問題なんてないのでは?」と思うご家庭もあるかと思います。
私も結婚当初はそう思っていましたが、現実はそう上手くはいきませんでした。
女性は出産や育児で一時的に仕事を辞めざるを得なくなったり、更年期症状が現れて今まで通り働くことが、かなり難しくなる方も一定数出てきます。
万が一に備えて、貯金できる時期にはしっかり貯金をしておき、可能であれば、男性の稼ぎのみでやりくりできる状態を作っておくことをオススメします。
※参考記事
⇒「老後の夫婦2人暮らしを円満にするために定年前から工夫している3つのこと」
⇒「夫婦別室はあり!いびきからの開放で睡眠不足解消に!一人時間の大切さも実感!」
※子供の一人暮らしについて
⇒「一人暮らしのアパート内見時に気を付けたこととは?【今年3度目の引越し|アパート探し】」
⇒「新社会人の引越し手続き!息子が学生時代と引越し前後に行ったこと!」
老後破産になると気がついてから起こったお金のトラブル
これから住宅ローンの契約をする方や、住宅ローン返済がすでに始まっている方の中で、今後ご自身の収入が大きく変動する可能性もあることを想像されたことはありますか?
夫が38歳で住宅ローン契約をした時には全く想像できなかったのですが、我が家は住宅ローン契約後、何度もお金に関する危機を経験しました。
具体的には
【減給関係】
- リーマンショックの影響
- 東日本大震災の影響
- 熊本地震の影響
- 国の働き方改革による残業減の影響
(55歳以降ずっと続く) - コロナの影響
- 宮崎県半導体工場火災の影響
- 茨城県半導体工場火災の影響
- 再雇用後は正社員時の6割に
【その他】
- 教育費の大幅増
など、減給期間はそれぞれ半年から1年程が多かったのですが、住宅ローンを契約し、収入UPのために転職をした後にこれほど給料減を経験するとは思わなかったので、一時期は本当に家計が大ピンチの状態となりました。
子供の教育費が予定の3倍近くになったことも家計への影響が大きかったのですが、一番大きな影響となったのは、「働き方改革による残業時間制限」での減給です。
夫の仕事は残業ありきの仕事だったため、55歳から残業の制限をされたことで、年収が毎年100万円以上減少し、教育費も後数年、ようやく老後資金を貯めていく時期となったにも関わらず、思い描いていたとおりにはお金を貯めることができなくなりました。
ただ、私が32歳の時から色々と行ってきた家計改善が老後の定年準備に繋がり、少額ではありますが、ある程度老後資金を残すことが出来たことと、夫の会社は再雇用として65歳以上になっても勤務可能な会社であることがわかったので、本当に助かりました。
老後資金は時間を味方につけるために30代から貯めていこう
我が家は「夫が正社員で稼ぎ頭。妻はパートで103万円以内勤務。」の状態が結婚当初から長く続いた家庭です。
子供の手が離れた頃に、正社員になろうかと迷った時期もありましたが、40代半ば頃から更年期症状が出始め、自分の意志ではどうにもならない体の変化があまりにも辛くて、長時間勤務の正社員は難しいと思い、時間の融通が利くパート勤務を続けました。
30代の頃に、
「このままでは老後難民になってしまう」
と気がつき、FPの方に有料で保険の契約方法などを相談したり、住宅ローンの繰上・借換、通信費の見直しなどの大掛かりな家計改善をしていなければ、今頃全くお金が残っていませんでした。
結婚当初はお金に関する知識不足・勉強不足だったこともありますが、私が若い頃は、親から
「投資はギャンブルだから、絶対に手を出してはいけない」
と言われていたこともあり、投資やふるさと納税などを始めたのも、40代後半からとかなり遅かったのですが、それでも40代後半の時に一念発起して、投資の勉強を始めて本当に良かったと思っています。
前述しましたが、保険満期金をそのまま普通預金に入れていたら、お金の価値が今頃下がっていましたが、つみたてNISAを始めたことで、約4年間で30%以上元金を増やすことができました。
(2024年5月現在は、平均して50%以上増えています)
これから人生が大きく変化する20代30代40代の方へ。
我が家を反面教師として、少しでもゆとりのある老後を迎えることが出来るよう、今からでも遅くありませんのでお金の知識を身につけて、家族と過ごす時間も楽しみつつ、老後がラクになるような家計改善をしてみてくださいね。
※定年関係参考記事
⇒「再雇用手続きはどうすればいいの?自分でやることはある?」
【その他記事】
⇒「新社会人の息子が社宅へ引越し!一人暮らしに必要なものなどをご紹介!」